2005年3月25日

日本では復活祭といってもあまりピンと来ませんが、ヨーロッパ特にイタリアやスペイン、ギリシャのキリスト教徒の間では、クリスマスにもまさる重要な祭となっています。

この頃になると季節的にも、長く暗い冬が終わって、寒さがゆるむので、キリストの復活という奇跡にふさわしい感じがするのです。子沢山の動物であるうさぎや、生命を秘めた卵が、復活祭の象徴と見なされるのも、生命にあふれた春の到来を祝う祭というイメージが、二重写しになっております。

寒いヨーロッパに住んでいますと、こうした宗教行事に庶民たちが込めている意味合いが、なんとなく理解できるのです。

その庶民たちは、気温が20度を超えている地域の太陽を求めて、イタリアに続く道路に殺到し、交通渋滞の原因となっています。